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もてない人間の雑記帳・ゆるく断捨離中

映画『おろち』を見た  

Gyaoで配信されている、木村佳乃さんや谷村美月さんが出演している映画『おろち』を見た。
以下ネタバレ
映画の舞台はほぼずっと物語の主役となる姉妹が住んでいるお屋敷だったが、その暗く重い雰囲気が美しかった。
目で見て美しい作品は久しぶりに見た気がする。
洋風な部屋や家具、小物がひとつひとつ作り込まれていた。

不思議な能力を持った少女「おろち」視点で物語は描かれるが、おそらく楳図かずお氏の原作がオムニバス形式なんだと思う。
おろちがいなくても物語は機能すると思うがそこは原作に忠実に描いた作品なのだろう。

門前家の女は29歳でその美貌が一変して醜い姿になってしまうという運命にあり、そこに生まれた姉妹の話。
母と同じく大女優になった姉は自分も母と同じように醜い姿になるのを恐れる。
この時点でまだ母は生きており、妹にある事実を伝える。
「お前(妹)は自分の子ではないから門前家の血は流れていない」
つまり、妹はあの忌々しい運命から逃れられると言うのだ。
これを知った姉は気が狂い、「お前だけ美しいままだなんて許せない」と妹をいたぶるようになる。
「血を入れ替えれば運命から逃れられるかもしれない」と手術を試みるがうまくいかなかった。
そこで姉はどうせ醜く変わってしまうならと暖炉の火を使って自らの手で顔を焼いてしまう。
狂った姉はなおも妹を殺そうと追い詰めたところでおろちが登場して不思議なちからで姉の持っている武器を破壊し、妹を救う。
そこで平和が訪れるはずだった。
しかし最後にどんでん返しが起こる。
実は本当に門前家の血を引いているのは姉のほうだったのだ。
妹も姉と同じで「相手だけ美しいままでいられるのは許せない」と嘘をついたのだ。
妹の思惑通り、姉は自らの顔を傷つけてしまう。
それを知ってショックを受けた姉は屋敷の階段から落ちて死亡、横には醜い姿となった妹が…で終わり。

ホラーと言うよりは人間の弱い部分、卑劣な部分をよく描けていてよかった。
妹もただ姉を貶めたのではなく、隠れた母の愛を受けていたのは本当の子でない姉のほうだったという事実も関係している。
それに、姉妹はお互いちゃんと愛していたところもあったのだと思う。
人間の感情は一辺倒ではないところが描写されている、悲しくも美しい物語だった。

それにしても谷村美月さんは何かにつけて死ぬ役が多い気がする。
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