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小路幸也『残される者たちへ』

Mon.08.10.2012 0 comments

小路幸也さんの『残される者たちへ』という本を読んだ。
最後のほうは不思議すぎてついていけなくなりかけながらもゆっくり読んだ。
やっぱりSF方面の読解力が劣っているのかも…
星新一とかは好きなんだけど…

話の本筋よりも、登場人物のみつきという中学生の独白の部分が印象に残った。
そして、我々が生きるこの世界の中で、心から愛おしいとか美しいと思えるものがあるというのはいいなと思った。
私は、自分はこの世界で心から慈しめるものがあるだろうかって考えたときに、別段何も浮かばない。
自然でも人間そのものでもなんでもいい。
何かを見て綺麗だと思うことはあっても、それを心から尊く思ったりはしない。
その場その場でそう思うだけだ。一瞬のもので、持続しない。
そういうものを一つ見つけるだけでも生きる理由になるんだろうなと思った。
少なくとも、独りよがりからは脱せる。

今いるこの世界を、愛おしいとか心から好きだという人が今どのくらいいるだろう。
「世の中なんて」という考え方が蔓延してると思うし、私だってどちらかと言えばそういう考え方の人間だ。
いつか「今いるここが好き」と心から思えるときが来るんだろうか。
そんなことを考えてしまった。
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