monokoyomi

もてない人間の雑記帳・ゆるく断捨離中

  

最近読んだ中で、印象に残った本

津村記久子『ポトスライムの舟』
ポトスライムの舟 (講談社文庫)
ポトスライムの舟 (講談社文庫)
津村記久子さんの本は今まで何冊か読んで、それほどピンときたものがあった訳ではないんだけど、これはすんなり自分の中に入ってきた。
表題作の前日譚とおぼしき作品が後半に入っているんだけど、それも好き。
おそらく、自分と重なるんだと思う。
人から取るに足らない人間として扱われるような気がする人にはぜひ読んでほしい。
後半の話で主人公が受ける扱いには本当に腹が立った。

河合隼雄『大人の友情』
大人の友情 (朝日文庫 か 23-8)
大人の友情 (朝日文庫 か 23-8)
友達ってなんだろうと思い悩みすぎて、書店で手に取ってしまった本。
学生を終え、無職からいつしか勤め人になって、別のことを学び直して未だ学生をやっている友達や、とくに何もしていない友達との距離を感じるようになった。
というよりは、自分が一方的に距離を感じているだけなのだと思う。
あまりにお気楽な彼女らの生活に妬ましさを感じ、でもお互い持ってるものと持ってないものはそれぞれあるしなと思い直したり。
価値観が合わなければもう友達ではいられなくなるのかとか、最近はそういうことばかり考えてしまっていた。
そんな中でこの本を読み、さんざん時間を使って思ったことは、「友達」というものにやたら意味を見出そうとするのはやめようということのみ。
なんかもう仕方がないのだ。歳をとることも、環境が変わることも。
この本の中で作者が言っていた、
人間の感情には、激しさと深さという二側面があるように思う
という言葉はわかりやすくていい。
激しさは外から見てわかりやすいが深さはその逆である。
深さは見えにくい一方で他からの力によっては変え難いとのこと。
私はどちらかと言うと感情を超気味の悪い底なし沼のようにしてしまうタイプだと自分で思う。
健康的な深い感情を持てる人間になれれば幸せになれる気がする。

西加奈子『しずく』
しずく (光文社文庫)
しずく (光文社文庫)
短編集。テーマはどれも女ふたり。
木蓮という話が一番好きだ。恋人の子供(前妻との間にできた子)と馬が合わず…という話。
木蓮はちょうど今の季節だからというのもあるかもしれない。
ふっと何かが吹っ切れた瞬間に、押さえていた感情が暴発して止まらなくなる。
そんな主人公に羨ましさを感じたのかもしれない。
心がすっとした。

池谷裕二『自分では気づかない、ココロの盲点』
自分では気づかない、ココロの盲点
自分では気づかない、ココロの盲点
たまには流行っている本も読む。
挿絵の部分がもったいない気がする。その分もっと解説にあててくれても…と思うけど、ライトな絵本風味の本にしたかったということだから作者としてはこれが正解なんだろうな。
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

この本を読んだ時のことを思い出したので、知識は新書等で補完するのがいいのかもしれない。
この「ココロの盲点」の最も注目すべきところは巻末の「認知バイアス用語集」だと思う。
思い当たるふしがありすぎて心が痛いこと必至。
人というのは、都合のいいように考えてしまう生き物なのだ…

暇をつぶすために本を読んでいるけど、別のこともしたい。
関連記事
スポンサーサイト

category: 読んだ(本)

tag: 書籍  津村記久子   
tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://seigerecht.blog.fc2.com/tb.php/378-0fac8522
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)